カナダドルの今後の方向を考えてみる。
あまり為替の話題は触れないのですが、今カナダドルが面白い位置にいるので、少し今後の方向性を考えておきたいと思います。
とはいえ、他の通貨と比べてカナダドルは今すごく難しい位置にいる感じがします。
まずカナダドルは原油とリンクして動くといわれているので、原油の動きを考える必要があります。てなわけで原油の月足です。
これを見る限り2009年以来ずっと下落トレンドにあり、2020年の5月にマイナス40ドルとかいう意味不明な数字をタッチして、そこから上昇中です。結構強い上昇です。まあ、結構また抵抗ラインに近くなってきましたね。ここを抜けてくるのかまたダウントレンドに戻るかはわかりませんが、去年5月のフラッシュクラッシュは、もしかしたら底だったようにも感じられますね。
ただし、じゃあこのまま原油は安泰かと言われると、今後出てくるであろうクリーンエネルギーのことを考えるととても未来があるようには思えません。まあ原油は詳しいことはわからないのでこれを踏まえてカナダドルを考えてみましょう。
USDCADの月足チャートです。去年3月のコロナ時の暴騰からずんずん下がり、ついに1.30をも割ってしまいました。このようにカナダドル、強いです。ただし、ドルに対しての話ですが。
このチャートを見ると先月株価と同じようにピンバーがでましたね。ちょうどボリンジャーバンドに当たってからのピンバーですので、株価よりも意識してもいい気がします。だいたい一方向に落ちすぎですし、短期的にアメリカドルが回復するのではないか、という感じがしますね。ただし、どこまで戻るかは正直わかりません。ここから半年もドルが上げていくイメージはどうしてもわきません。ただし、カナダドルが強くなっていくイメージも湧かないので、ヨコヨコ突入かもしれませんね。
次はCADJPYを見てみましょう。
月足チャートです。これを見てみると2017年からの上にあった抵抗線をついに破りそうな形になっています。チャート的にもコロナ後はきれいなアセンディングトライアングルを形成していますね。今月明確にここを抜けられれば上昇トレンドと考えてもいいかもしれないと思っています。
ただし!カナダドルの動きが非常に弱いのが気になっています。
こちらは同じく原油に左右される通貨、AUDJPYです。
こちらを見てみると抵抗線を完全にぶち破り、20SMAも上に向き始めています。ボリンジャーバンドに当たったので、ここから80円を抜けるのは少し時間がかかる気がしますが、形的には非常にいい形だし、上昇トレンドといってもいい形になっていますね。
この二つを比べると明らかにカナダドルは弱い!コロナの底で55円をつけたオーストラリアドルは、そこからすでに25円上げています。
カナダドルはそこまで下がらなかったというのもありますが、まだ8円しか上昇していません。これを考えてもカナダドルは通貨としては相対的に力強さに欠けます。
とりあえず今月からの短期的相場を考えると、ここからドルが反発して強くなれば、ドルに対しては弱く、日本円に対しては強い、という中途半端な勢いになり、今後も上がっていくにしても緩やかに上がっていく感じがしますね。てか、そんなんで82円の壁を破れるのかどうかも心配になってきます。まあ、破るとは思うのですが・・・
結論としては、原油が崩れない限りはとりあえずこのままゆるゆると上がっていくのではないか、といったところですね。ただ82円を明確に抜けられれば、ここが抵抗ライン転じてサポートラインとして機能するとは思います。そうなれば82円から90円という間で動くかもしれませんね。
この記事、忘れてなかったら1年後に見てみよっと。1年後は82円から90円の間をさ迷っていると見た!